■カミと自然への限りなき畏敬、日本人の信仰の原点
太古より自然は、人智の及ばない大いなる存在でした。雨風や日照をコントロールすることなど、所詮人間にはできないものであったのです。人間は、それでも自然を征服すべく戦い続けるか、それともうまく折り合いをつけ自然と柔らかい関係を結ぶかしてきました。
豊かな森と水に恵まれた日本列島の日本人は、うまく折り合いをつけ自然と柔らかい関係を結び、自然と共に生きることを選んだのです。
自然は、無限の恵みを与えてくれると同時に、自然は一瞬のうちにすべてのものを奪い去ってしまいます。そこで人々は、自然の織り成す森羅万象を「カミ」と呼び、豊作や大漁の豊穣をもたらしてくれた「カミ」をもてなし讃え、荒ぶる「カミ」を畏れ鎮めました。人は、太古より自然共に生き、「カミ」と共にあったのです。
スサノヲ(スサノオ)
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